初めてのRuby。

初めてのRuby 初めてのRuby
オライリージャパン(2008-06-26)
オライリージャパン
新品価格:¥ 2,310
中古価格:¥ 2,981
ASIN:4873113679

すこし時間が経っているけれど、読み返しつつ。
薄いのだけれど、中身は詰まってる。なんというか「抜けのない」本だなという印象。
まず、章ごとにまとめがあるのに加えて、そこで扱っていないことが書いてある。これで「では○○はどうなんだろう?」という疑問に対して補完がされている。
また、ところどころで著者が「自分はこうしている」ということが書かれている。たとえばP37にある「doと{」の使い分けだとか、P115の「ifとunless」やP119の「timesとupto」など。
これが「○○と△△があるのは分かって、同じ結果になるのも分かったのだけれど、自分はどうしよう?」という疑問に対して、結果として選択を助けてくれる絞り込みになっている。(気がする。)
自分は後者でよく立ち止まって時間がかかるので、こう受け取ったのかもしれないが。
ともあれ、途中で放り出されることがないまま最後まで行けて、そのあともどこに向かえばいいか分かるようになっているという意味で「抜けのない」本だな、と。
他言語の経験があるプログラマ向けと明言されているだけに「じつは中がこうなっているからこうなんだよ」的なことが足跡マークにちりばめられていて、これも同様に迷ったときの判断の基準になってくれる。
こういうことって、ふつうの入門書には書いてなくて、でもどうやって聞いたらいいのか分からない(うまく言葉で表せない)ことだと思う。誰かの経験談を見たり聞いたりして「あーそれ気になってたんだよ」という感じで解けることが多い、クックブックやレシピと似てはいるけど、ちょっとベクトルが違う「なるほど」。

Rubyを使い始めて1年以上経ったので、もう「初めて」ではないと思っていたのだけれど、それでもこれを読んでコードが変わったところがあったり、そういうものだと鵜呑みにしていたところの裏付けが出来たりして、収穫があった。

始めたあとでも、そのRubyがさらにRubyまる本だと思う。

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