プログラミングの心理学―または、ハイテクノロジーの人間学 25周年記念版 毎日コミュニケーションズ(2005-02)
毎日コミュニケーションズ |
ほかの書評でも言われているとおり、パンチカードやデータセンターでの話など、技術的には自分が知らない時代のことばかりだけど、人間関係について言及されている部分は、いま自分が実感していることそのままで、うなずけることが多くある。数十年前に書かれたものなのに。
一番グッときたキーワードは「エゴレス方式」。自分の書いたプログラムに対しての指摘を恐れて(または嫌がって)人目に触れすのを避けるのではなく、むしろ進んで見てもらおうよ、指摘してもらおうよ、と。それらの指摘はプログラムをよりよくするものであり、自分という「人」への否定ではない。それに自分の中だけでは進歩が止まってしまうよ、と。
なんか「もっと肩の力を抜いていいんだよ、ほら。」と言われた感じがした。
わたし自身突っ込みを気にしまくって、いちど書いたもの(プログラムだとか文章だとか)をいじくり回し、ときには埋めてしまうことがあるので、もう少し気楽にいきたい、と日頃から思っているわけです。
さて、次は「人月の神話」だ。
[ref.] ソフトウェア開発の名著を読む。